心をはぐくむ演劇教育じぶんクリエーションアカデミー

藤子不二雄A展を見て感じた「自分を知る」ことと演劇教育の必要性

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心をはぐくむ演劇教育 じぶんクリエーションアカデミー

冨永真佑(とみながまゆ)です。

 

先日、久しぶりに美術館に行ってきました。

 

ちょっと理由があり、鑑賞目的というよりは、美術館とはどのような感じなのかを改めて感じに行くためでした。

 

メインテーマの鑑賞を一通り終え、最上階にある展望台に行ったところ、そこにもミニ展覧会があり、ふらっと入ってみたのですが、そこでちょっと考えさせられるものを見たので、今日はそのお話しをしますね。

 

心の問題は今に始まったことでは無い。藤子不二雄Aさんの漫画が問いかける日本社会の現実

冒頭にお話しした展望台にあったミニ展覧会。

 

それは、忍者ハットリくんや笑ウせぇるすまんで有名な藤子不二雄Aさんの展覧会でした。

 

たくさんの作品の絵が飾られ、ご本人がお話になっているビデオが流れていたのですが、その中にアニメの放映コーナーがありました。

 

ソファーがあったので、休憩がてら鑑賞していたのですが、それがブラックユーモアたっぷりで非常に興味深かったのです。

 

 

放映していたのは、

『明日は日曜日そしてまた明後日も…』

 

【画像は藤子不二雄A展にて撮影】

 

『明日は日曜日そしてまた明後日も…』

 

藤子不二雄Aによる日本の読切漫画作品。ブラックユーモア短編の1作であり、『白い童話シリーズ』4作目である。1971年『COM』4月号(虫プロ商事)に掲載。2015年11月発売の『コロコロアニキ』第4号(小学館)に再録された(Wikipediaより)

 

内容は、実家暮らしの一人息子が大手企業に就職し、両親はとても喜んでいました。

 

やっと親の務めも果たせて一安心。

会社の様子を毎日息子に聞きます。

 

けれど、息子は、実はずっと出勤しているふりをして、さぼり続けていました。

 

ある日、会社から実家に電話が入り、息子が出勤できていないことが発覚します。

 

心配した母親が精神科を受診させますが、お医者様は「社会に馴染めない心の病気だから、転職してもまた同じ。しばらくウチでのんびり療養させてあげてください」と言われるだけで対処法は無し。

 

そのまま月日は流れ、両親はかなり年を取りますが、息子は結局ひきこもったままという終わり方をします。

 

今でこそよく聞く話ですが、これが漫画として世に出ていたのはなんと今から40年も前です。

 

日本人が「働く」ということにストレスを貯めていたのは今に始まったことでは無いのですね。

 

 

そして、この時代に流行った歌と言えば、「およげたいやきくん」

 

【画像は引用】

 

もともとは子供番組で流れた曲だったにも関わらず、国民的大ヒットとなりました。

 

『まいにち、まいにち、僕らはてっぱんのー 上で焼かれていやになっちゃうよ』

 

ヒットの背景には、子供だけではなく、「毎日通勤でヘトヘトになるサラリーマンの日常生活の悲哀を上手く表現した歌詞だったことが大人層からも支持を得たことが要因」と言われています。

 

アニメに話を戻しますが、あらすじにある通り、主人公はそのまま引きこもりになり、社会復帰をすることがありませんでした。

 

親はどうすることもできず、年老いていきます。

 

会社鬱という言葉も今でこそ聞きなれてきましたが、この当時はどうだったんでしょうか?

 

当時は今と違い、職業の選択肢が狭かったとは思いますし、情報も今ほど無かったでしょうが、親はいつか先に逝ってしまいますから、この主人公がその後どうなったのかが気になるところです。

 

「労働は働いて生活の糧を得るためだけのもの」

 

雇用する側もされる側も価値観が今とほぼ同じ。

 

日本社会の歴史を40年前のアニメが教えてくれたことにびっくりしたのです。

今、心に自由を感じていますか?

ところであなたは、今、心に自由を感じていますか?

 

【参考記事】

仕事のストレスが多い日本人

 

ここに、仕事へのストレスに対するデータがあります。

 

 

さらに、経営者と従業員の関係についてのデータ。

 

いずれも他の国に比べ、日本はいい結果ではありませんね。

 

先日もディズニーランドのパワハラ訴訟があったばかりですが、私もTVで従業員の方の記者会見を見ていましたが、耳を疑いたくなるような悪環境、上司の暴言の数々。

 

「夢の国に未来はない」という言葉はとても悲しい現実を物語っているように感じられました。

 

 

【参考記事】

TDLパワハラ訴訟「夢の国に未来はない」元キャストが悲痛の訴え

 

 

常識では考え難いのですが、こういった問題は本当に後を絶ちません。

 

いじめやハラスメントが減らないのは、本人も気づかないストレスのはけ口を目の前の誰かに向けているせいかも知れません。

 

心が不自由だと、いろんな不満を貯め、それを知らないうちに抱え込んでしまいます。

 

理不尽に吐き出す人もいれば、吐き出せなくて抱え込んでしまう人もいる。

 

 

これらの解決の糸口に「演劇教育」があると、多くの関係者は唱えていますが、今までは国がなかなか腰を上げてくれませんでした。

 

2020年教育改革でアクティブラーニングが必要となってくることは、何度となくお伝えしていますが、職場での研修や教育場面でもいずれ必須となってくると思われます。

 

人や環境ではなく、「己の心」を知ると自分自身が自由になることを知っている人と知らない人。

 

この精神的格差が人生に大きな影響を及ぼします。

 

そして、その解決の糸口が実は「演劇教育」にあるのです。

周りに合わせようとするから不自由になる。イエローカードが出たら、ゆっくり慌てず客観的に自分を知ろう

日本は長らく、軍隊主義と言うか、集団に個人が合わせるのが当然!というスタイルを取ってきました。

 

この漫画の当時は終身雇用がありましたから、「我慢する」代わりに、「老後の保障」が見込まれた時代です。

 

「労働」という対価の代わりに「老後の不安」をお金が解決してくれる。

 

そんな駆け引きがまだ成立していた時代。

 

 

けれど、今はそれすらも無くなってしまい、働き方改革で一億総活躍社会が打ち出されました。

 

年金の受給年齢の引き上げはどんどん進んでいくでしょうから、70歳まで働くというのは当たり前になってしまいそうですね。

 

 

ですが、「働く」って本当はこんなに不自由なことなんでしょうか。

 

私は性格上、好きなことには猪突猛進に頑張ってしまう人です。

 

その代り興味のないことや、これは嫌だと思うことははっきりと言ってしまいます。

 

「自由だなぁ」と言われたこともありますし、一生会社員を続けるなら所属する先に合わせる努力が足りないのかも知れませんが、やっぱり無理は無理。

 

けれど、ようやっとそれを主張しても良い時代がやってきたのでは?とも思うのです。

 

 

自分に合った仕事、自分の能力を活かせる仕事。

 

そこに社風のいい会社さえ存在してくれれば、こんなにストレスを貯めることは無いはずなのに…

 

そう思ったことはありませんか?

 

その時にまず大事なのは

 

「自分を知る」

 

こと。

 

 

人生の3分の2以上を社会人として過ごす私たちにとって、「働く」というのはとても重要度が高いことです。

 

先日、日本仕事百貨というサイトをご紹介する記事を書きましたが、こういったサイトにアクセスが集まるのも、時代の流れだと思うのです。

 

他にも人事担当者向けにこんなまとめサイトもあります。

 

【参考記事】
人事担当者が見ておくべき、ちょっと変わった求人サイト7選

 

40年前にもこんなサイトがあれば、漫画の主人公も何かしら自分に合った仕事を見つけることができたかもしれません。

 

心がイエローカードを出したら、それはあなた以外、誰にもどうすることもできません。

 

そして、それはあなたが悪いわけではなく、社会全体で考えるべき問題

 

ただ、その中で「あなたはどうしたい?」かを常に考え、あなたの心がほっとする場所を見つけることに時間を割く。

 

そこに制限はありませんから、あなたの行動次第で可能になるのです。

 

制限をかけているとしたら、それはあなたの中にある「常識や集団に合わせないと」という固定観念だけなのではないでしょうか。

 

頭ではなく、身振り手振りで表現する。心と体が一緒に動く体感が日本人には必要

日本人がここまでストレスを貯める1つの理由には、「自分の心を抑えて周りに合わせるのが無難」という考えがあると私は思っています。

 

もちろん、海外には海外で様々な問題があるとは思いますが、日本文化は独特のものがあると思うのです。

 

例えば、こちらの記事

 

【参考記事】
外国人と日本人の会話時の違いを知ると納得!身振り手振りが多すぎる?

 

 

この記事に、日本人は「聞き手がわかっているだろう、というのを前提で話している」という指摘があります。

 

「理解しないあなたが悪い」という感覚。

 

 

どうでしょうか?

 

これは私自身が何度となく感じたことです。

 

けれど、そういう感覚は横暴だと今は思います。

 

逆に外国の方は「『聞き手は自分のことをわかっていない』事を前提に話す」と書かれていますね。

 

海外では演劇は授業の中に当たり前に組み込まれていると何度となくお伝えしていますが、ここに「教育からくる価値観の差」が出ています。

 

身振り手振りが付くのは、なんとか相手に自分の思っていることを伝えよう!という気持ちが現れるから。

 

「わかってもうらおうと努力している」

 

から、相手も

 

「わかってあげなければ」

 

と相手の言葉に耳を傾ける。

 

 

本当にちょっとした観点の差に過ぎないと思うのですが、長年これが出来なかったのが日本社会です。

 

けれど、こういったことを自然とやっているのが「演劇」なのです。

 

歌でもダンスでも絵画でも。

 

「表現」と言うのは、見たり聞いたりしてくれる誰かに伝わらなければ、表現する側はその存在を理解してもらえません。

 

「自分の想いが相手と共有される」

 

ここに、自分の存在意義を感じ、伝わった喜び、共感の喜び、人とのふれあいや関わることへの喜びを感じています。

 

「伝えたい」「伝わって嬉しい」

 

 

そう言った「想い」が根幹にあるのが表現です。

 

 

「受け取らない相手が悪い」のではなく、「うまく伝えられない自分がまだ未熟」

 

そういう発想に少し視点を変えてみるだけで、ずいぶんと平和になることを、一流の表現者たちは知っているのです。

 

未熟は悪いことでは無く、成長する可能性を秘めていると認識するから、「他者」ではなく、「自己」を見つめることに焦点があてられる。

 

これが演劇の根幹であり、それを演劇に興味の無い方にもエッセンスだけを取り出して、広めていこうとしているのが「演劇教育」なのです。

 

他者を責めても不快感が増すだけで、人の心は思った方向へは動いてくれません。

 

「人の感情を学ぶ」

 

こういったことにもっと焦点が当てられるようになれば、相手を理解しようとするところから会話が生れ、コミュニケーションが生まれる。

 

「演劇」を学ぶことは、「人間」を学ぶことに繋がっていくのです。

 

人の感情を客観的に理解できるようになると、良くも悪くも相手に振り回されることに執着しなくなります。

 

その感情の流れを学ぶことが脚本で可能になるのです。

 

感情の断捨離が上手になり、自分のことも人のことも客観的に見れるようになると本当に自由になれますよ!

 

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本日はここまでです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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